私達の自宅兼事務所のリビングには知り合いの画家さんが書いてくれた
「柿の木」の絵を飾っています。
実はこの絵、柿の木を書いて下さいとお願いしただけなのに、柿の木と
私たち二人だけでなく、犬も入っていたのです!書いたご本人は私たち
が犬を飼っているのを知りませんでした。
話はそれましたが、そんな素敵な絵を掛けているのが「長押(なげし)」と
言う部分です。ハンガーとか掛けちゃう便利なあれです。
(写真で、絵をかけるフックがかかっている部分です。)
もしかしたら、和室のない家に住まわれていた方は見た事がないかもしれ
ません。
もともとは柱を固定する構造的な役割で付けられていたそうですが、他の
部材の発展により装飾材へと変化していったものだそうです。
この長押の裏は手が入るくらいの隙間があり、一説によると、武士がこの
部分に槍をかくしていたそうです。槍を取り出す時になかなか出せなくて
慌てそうですけど…
一つの部材だけでも、成り立ちを知るとおもしろいですね。