2014年12月17日水曜日

フローリングと蜜蝋(みつろう)ワックス その1

私たちの事務所兼住宅は貸家です。
大家さんの意向もあり大々的にリノベーション
は出来ないのですが、1階の畳を無垢フローリ
ングに貼りかえています。

採用した樹種は「ナラ」。
固めの樹種で、フローリングはもちろん、家具
やウィスキーの醸造用の樽にも使われています。
実際に歩いた感想は、正直固いです。最初の1
週間くらいは足が痛くなります。
その後は体が慣れて何ともないです。
人間の適応能力ってすごい!)

なぜ、そんな固い「ナラ」にしたのか。
木目と風合いがもともとの部屋の雰囲気と合う
と思ったからです。
固さは、すぐになれると思っていました。

パイン、スギ、カバ、サクラのサンプルを取り寄せ、
それぞれに3種類クリア色の保護塗料を塗り
(4樹種×3種類の保護塗料で12パターン)、
実際に部屋に持って行き部屋との相性を比較しました。
他にも価格、足触りも考慮しました。
そこで、決まったのが「ナラ」でした。

実際の設計でも、このような作業を行い、最も良い
材料選定が出来るように心がけています。

決まった「ナラ」のフローリングの施工風景がこちら。
友人の大工さん2人にお願いしました。

まず、畳をはがします。


















根太という床材の下地になる木材を敷きます。
通常は根太と根太の間などに断熱材をしきますが貸家
と言う事もあり、今回はコスト重視で入れてません。
(もちろん私たちの設計では断熱はしっかりと考えます!)



















根太にフローリング材を打ち付けていきます。




















そして休憩中はブロックスで対決!
















で、完成です!















今日はここまでで失礼します。
次回は、蜜蝋ワックスについて。